「富山型デイサービス」を全国に (前)調布市議  八木あきこ
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2005 年 10 月 18 日     カテゴリ:調査活動/視察
「富山型デイサービス」を全国に
〜地域共生ホーム全国セミナーに参加して〜
 10月15日から17日まで「第2回地域共生ホーム全国セミナーin富山」にいってきました。7月にこの企画の実行委員長でもある「このゆびとーまれ」の惣満佳代子さんの講演を聞いて「富山型デイサービス」に強く引きつけられたとき、惣満さんから「全国セミナーを富山でやるし、現場の様子を見においで」と言われて楽しみにしていたセミナーです。
15・16日の2日間がセミナー、17日は富山市役所で「構造改革特区」の話も聞き、合間を縫って「富山型デイサービス」施設4箇所を見学しました。分刻みのスケジュールで充実した視察になりました。

◇「富山型デイサービス」とは?
 1995年7月に看護師3人が自分で資金調達して立ち上げた「このゆびとーまれ」が「富山型デイ」の第一号です。その特徴は「来る人は断らない」こと。「必要とする人の役に立つ」ことを最優先にしていたら、高齢者・障がい児・障がい者・幼児と集まる人の幅はどんどん広がり、気がつくと高齢者はよく笑う元気な人になり、障がい者が子どもを抱き、子どもは高齢者を気遣うやさしいしぐさを見せるようになっていた。
『小人数でゆったりと自分のペースで過ごすことが幸せにつながることがわかったがです(富山弁)。』

◇全国セミナーから考えたこと
 こうした小規模で多様な人を対象にしたデイサービスを行いたい人たちが、自分達なりのやり方を築き上げるために、話し合い考えていこうというのが全国セミナーの目的です。
セミナーの中身は、利用者の声、記念講演、全国の実践報告、行政担当者や研究者、実践者によるトークセッションと多様でしたが、私がこれらの議論から得た結論は次の3つです。
@小規模多機能であればいいわけではない
 これまで「大きな施設で効率的な介護」や「高齢者やしょうがい者・児、子どもを縦割りにしたサービス」だけを支援してきたありかたが否定されたわけで、どんな形であれ「良いサービス」を見極めて支援する行政の力量が問われている。
A地域の状況によって「良いサービス」はそれぞれ違う。
 国が制度を作って一律に支援基準を作るのはもう限界。地方自治体の裁量で支援できる分権が必要。国はもう「運用は自治体の裁量(国に問い合わせるな)」と言っている。
B実践あるのみ。
 これまでの人が実績を持って行政に支援を迫っていったことを考えると、やれることからやっていくことが必要。
 
 富山市の課長も、「事故も無く受けている人が満足するサービスがあったから、特区申請して支援しようと考えた」と述べていました。自分達で頑張って始める当事者と、良いサービス実践には財政的にも後押ししていく自治体の両方の勇気と連帯が、住みやすいまちを作っていくと実感した3日間でした。(つづく)
 次の報告で、実践現場の活動を紹介します。



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