新緑の吾妻渓谷で、八ツ場ダムの危険性を間近に見た (前)調布市議  八木あきこ
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2006 年 5 月 9 日     カテゴリ:調査活動/視察
新緑の吾妻渓谷で、八ツ場ダムの危険性を間近に見た
〜渓谷の景勝地も[地滑りで立ち入り禁止」とは・・・〜
◆長い連休でしたが、どのように過ごされましたか
 私は、5月6〜7日八ツ場(やんば)ダム建設予定地の見学ツアーに行ってきました。八ッ場ダムは地滑りの危険があると学習してきましたが、百聞は一見にしかず、いたるところに「地滑り注意」の看板を見かける現地を実際に見て、改めて作ってはいけないダムだと感じました。

 利根川の支流吾妻川で建設計画が進んでいる八ッ場ダムは、1950年代に計画が持ち上がってから、本体工事に着工できないまま50年以上の歳月が経っています。
地元ではしこりを残したままダムを受け入れたのですが、ダムの水利権を買うことになる首都圏の自治体住民は、『水は余っている』とダム事業からの撤退を求めています。

◆新緑を欺くコンクリートの壁 今回のツアーでは、現地が地滑りの危険地帯で、ここにダムを作れば崩壊の危険さえあると実感しました。ダムが作られるダムサイトでは、今も地質調査が継続中です。元々この地点は、地盤が弱くダムには不適当と国会で建設省自身が答弁している地域です。当初計画の地点では関東の耶馬溪と言われる吾妻渓谷が水没するので、環境保護のため600メートル上流のこの地点に移したのです。
 付近一帯は、過去の浅間山噴火の泥流がせき止められて出来たもろい地盤です。水を含むと崩壊の危険があるため、地下水を抜くための集水井という穴があちこちに開いているようなところです。住宅に先行して建てられた小学校の裏の山肌には、崩壊を防止するためのコンクリートがアンカーボルト(10メートルもある?)で固定してありました。ダムができて水が抜けなくなれば、この小学校も危険ではないのかと思います。

◆渓谷の景勝地も地滑りで「立ち入り禁止」
 新緑が美しい吾妻渓谷には、雪解け水が音をたてて流れていました。ダムが出来るとこの水がせき止められ、たまり水が時々流されるようになります。当然水質も変わり、常に清流に洗われていた渓谷の岩も苔で覆われたりするようになるとか。
 渓谷が一番狭まったところには、鹿飛(シカトビ)橋がかかっていますが、その先は崖崩れのため立ち入り禁止です。他にも、谷に下りる階段に「立ち入り禁止」の看板がかかって下に降りられません。新緑目当ての観光客の多いこの連休にさえ立ち入り禁止にするほど崩れやすいとすれば、この地にダムを作って本当に大丈夫なのか、ますます疑問が膨らみました。

 



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